26日のNY株式市場は、前日終値を挟んでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比82.05ドル（0.23％）高の3万5520.12ドルと13日続伸する一方（13日続伸は1987年以来）、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が17.28ポイント（0.12％）安の1万4127.28ポイントと3日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.71ポイント（0.02％）安の4566.75ポイントとほぼ変わらずで引けている。
　連邦公開市場委員会(FOMC)を無難に通過した格好。米連邦準備制度理事会(FRB)が市場予想通り0.25％の追加利上げを決める一方、パウエルFRB議長は次回9月会合で再び利上げを休止する可能性を示唆した。9月利上げ観測が後退するなか、2年債利回りが4.85％（↓0.02ポイント）、10年債利回りが3.87％（↓0.01ポイント）とやや下がっている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。コミュニケーション（↑2％超）の上げが目立ったほか、資本財、金融などが買われた。好決算を発表したネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が5.59％高と急伸したほか、ネット広告の復調を見込んでSNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)も1.39％高と連れ高している。また、好決算の航空機大手ボーイング(@BA/U)も8.72％高と急伸した。地銀大手バンク・オブ・カリフォルニア(@BANC/U)とパックウェスト・バンコープ(@PACW/U)の合併を受け、地銀銘柄も物色されている。
　一方、情報技術（↓1％超）や素材など6業種は下落。情報技術セクターを除き、下げ幅は0.3％未満と小幅だった。売上高ガイダンスが下振れたIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.76％安、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が5.42％安と売られている（SOX指数は1.49％安）。


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