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2019/11/12 08:43

大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、ナスダックは小反落 無料記事

 週明け11日のNY株式市場は、先週末に主要3指数が軒並み最高値をつけたこともあり、過熱感が意識されるなかで売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前営業日比10.25ドル(0.04%)高の27691.49ドルと小幅ながら3日続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は11.04ポイント(0.13%)安の8464.28ポイントと小反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークにしているS&P500指数も、6.07ポイント(0.20%)安の3087.01ポイントと反落した。
 米中協議の不透明感や香港民主化デモの激化などが懸念され、朝方に下落して始まったが、その後は下げ幅を徐々に縮小させた。S&P500全11業種のうち8業種が下落するなど総じて軟調だったものの、個別に材料の出た航空機大手ボーイング(@BA/U)とドラッグストアチェーン大手ウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)の急伸でダウ平均はプラス圏まで戻している(それぞれ4.55%、5.08%ずつ上昇)。ボーイングに関しては、墜落事故で運航停止されている「737MAX」機の納入を12月に再開、運航を来年1月に再開できるとの見通しを示したことが好感されている。ウォルグリーンズについては、ブルームバーグ通信が「ウォルグリーンズを非公開化する取引について、PEファンドのKKRが正式なオファーを行ったもよう」と報じたことが刺激材料となった。
 セクター別では、幅広い業種が軟調。エネルギーや資源、ヘルスケア、一般消費財などのセクターが売られた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が0.61%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.73%安、ヘルスケア製品大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が0.77%安と値を下げている。


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