IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)は7日、人工知能（AI）を搭載してネット検索エンジン「Bing」とウェブブラウザ「Edge」をアップデートしたと発表した。提携先のスタートアップ企業「オープンAI」が昨年末に公開したAIチャットボットプログラム「ChatGPT」と同様、「Bing」でもユーザーの質問に対してより詳細に、多くの文章で回答できるようになっている。
　ただ、この「Bing」はデスクトップ向けで機能限定のプレビュー版。フルバージョンについては数週間後に利用可能にする方針を示した。また、「Bing」のモバイル版の投入も計画しているという。
　サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は「AIはほぼ全てのソフトウェアカテゴリーを再形成する」と述べた上で、その手始めとしてネット検索のアップデートに着手したとコメント。「AI助手とチャットを搭載した『Bing』と『Edge』を発表し、人々が検索やWebからより多くを得られるようにする」と抱負を述べた。
　この発表イベントには、オープンAIのCEOであるサム・アルトマン氏も出席。マイクロソフトがオープンAIの最先端言語モデル「GPT-3.5」の一部を「Bing」に組み込み、機能を改善したことを認めた。
　マイクロソフト株は7日、前日比4.20％高の267.56ドルで取引を終えた。


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