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2023/06/05 09:09

5月の就業者数は33.9万人増で上振れ、3・4月分を上方修正 無料記事

 米労働省労働統計局は2日、5月の雇用統計を発表し、非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比で33万9000人増えたことを明らかにした。市場予想(約19万5000人増)を大きく上回り、米労働市場が堅調なことを示唆する内容。過去データについても、3月分を「16万5000人増」→「21万7000人増」、4月分を「25万3000人増」→「29万4000人増」とそろって上方修正している。
 5月の業種別では、専門・ビジネスサービスが6万4000人増、政府関連が5万6000人増、ヘルスケアが5万2000人増、レジャー・ホスピタリティ(レストランやカジノなど)が4万8000人増――などとなった。
 5月の失業率は3.7%(失業者数:609万7000人)。前月(3.4%)から0.3ポイント上昇し、市場予想(約3.5%)を上回った。労働参加率は前月比横ばいの62.6%だった。CNBCによると、失業率の上昇は、自営業の急減が原因という。
 平均賃金は1時間当たり33.44ドル(約4700円)と前月比で0.3%増加(市場予想:約0.3%増)。前年同月比では4.3%増と前月(4.4%増)から鈍化し、市場予想(約4.4%増)を下回っている。
 毎月第1金曜日に発表される雇用統計は、経済・金融政策の動向に影響を与える最重要統計。米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策を決定する際、「物価の安定化」と「雇用の最大化」の両面から判断するとされ、うち雇用面では非農業部門就業者数や失業率などを指標にしている。


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