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2023/03/16 08:59

2月PPIは前月比で0.1%低下、大幅な下振れ 無料記事

 米労働省労働統計局は15日、2月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス、2009年11月=100)を発表し、季節調整後で前月比0.1%低下したことを明らかにした。上昇を想定していた市場予想(↑約0.3%)に反して下落した格好。前年同月比では4.6%上昇にとどまり、こちらも市場予想(↑約5.4%)を大きく下回っている。1月分については、前月比↑0.3%、前年同月比↑5.7%に下方修正した(速報値はそれぞれ↑0.7%、↑6.0%)。
 食品とエネルギー、貿易サービスを除いた2月のコアPPIは前月比で0.2%上昇(市場予想:↑約0.3%)。前年同月比では4.4%上昇した(市場予想:↑約5.2%)。
 カテゴリー別では、最終需要向け財と最終需要向けサービスがそれぞれ0.2%、0.1%ずつ低下している。最終需要向け財については、食品とエネルギーがそれぞれ2.2%、0.2%ずつ低下したことが下押し要因。特に急騰していた卵価格が36.1%下落したことが財の落ち込みに大きく影響した。
 毎月9営業日に発表されるこの統計は、商品やサービスの国内生産者が出荷時に得た販売価格の経時変化を平均化したもの。消費者物価指数(CPI)が買い手側からの視点で測定していることとは対照的に、PPIは売り手側の視点から測定している点が異なる。PPIの調査品目は約1万点に上り、ほぼすべての財が含まれるが、サービスについては国勢調査対象の約72%にとどまる。


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