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2023/06/26 08:45

米国株大引け概況(詳報): 下落、ナスダックの週間上昇は8週でストップ 無料記事

 先週末23日のNY株式市場は、欧米の景況観悪化で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比219.28ドル(0.65%)安の3万3727.43ドルと5日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が138.09ポイント(1.01%)安の1万3492.52ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、33.56ポイント(0.77%)安の4348.33ポイントと反落している。主要3指数ともに週間で下落した格好。週足での上昇は、ダウ平均が3週連続、ナスダックが8週連続、S&P500が5週連続で終わった。
 上昇基調だった銘柄に利益確定売りが入っているほか、世界経済の成長懸念がくすぶる状態。S&Pグローバルがこの日発表した6月の米総合購買担当者景気指数(PMI)は53.0(前月比↓1.3ポイント)と市場予想(約53.5)を上回ったが、製造業PMIが46.3(同↓2.1ポイント)と市場予想(約48.5)を下回った。また、英国や欧州などの6月製造業PMIも下落し、市場予想を下回る結果となっている。成長懸念に伴い、商品価格が弱含む一方、ドル指数が上昇し、米国債が買われた。2年債利回りが4.74%(↓0.05ポイント)、10年債利回りが3.73%(↓0.06ポイント)に低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも公益や一般消費財、情報技術などが1%超の下落率を記録した。大型ハイテク株の一角が売られ、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.03%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.38%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.90%安、アナログ半導体大手のテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.87%安、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.28%安と値を下げている。
 他の個別動向では、中古車販売チェーンのカーマックス(@KMX/U)が10.07%高と急伸。第1四半期(3〜5月)決算の上振れが好感された。


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