28日のNY株式市場では、配車サービス大手のリフト(@LYFT/U)が前日比7.60％安の8.87ドルと急落して取引を終えた。市場参加者の一部が期待していた身売りについて、次期最高経営責任者(CEO)が否定したことで失望売りを招いたようだ。
　リフトは27日引け後、創業者で最高経営幹部を務める2人が退任することと、ディビット・リッシャー取締役が4月にCEOに就任することを発表した。これを受け、リフト株が同日のアフターマーケットで4％上昇したほか、28日のプレマーケットでも大きく買われていた。創業者の退任により、「身売りするのでは」との観測が強まったためだ。
　だが、ブルームバーグ通信のインタビューで、リッシャー氏は身売りするつもりはないと明言している。その上で、競合するウーバー・テクノロジーズに対抗するため運賃を引き下げる考えを示した。米国の配車サービス市場ではウーバーが全体の75％を占め、リフトを圧倒している。
　リフトは2019年3月末、ナスダックに上場した。上場初日に78.29ドルを記録したが、足元の株価はそれから約9割安い水準だ。


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