今週末から来週にかけてのNY株式市場は、金融政策の不透明感で上値の重い展開になりそうだ。
　市場では、なお利上げ長期化の懸念がくすぶっている。週間新規失業保険件数がやや増えるなど景気の先行き不安を強めたことで、29日は利上げ幅の縮小観測が浮上したものの（これにより同日のNY市場は反発）、12月の雇用統計やISM景況指数などの発表が来週相次ぐため、積極的に買い向かう状況ではない。引き続き、各種経済指標の動向をにらみながらの神経質な値動きとなろう。
　もっとも、テクニカル的には買い戻しが入りやすい局面でもある。ナスダック総合指数の14日RSIが一時33.0％まで低下したことも（売られ過ぎとされる30％に接近）、29日の反発につながったようだ。


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