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2023/06/16 08:46

米国株大引け概況(詳報):上昇、ダウは年初来高値を更新 無料記事

 15日のNY株式市場は、米景気への過度な悲観が薄れる中で買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって上昇し、それぞれ前日比428.73ドル(1.26%)高の3万4408.06ドル、156.34ポイント(1.15%)高の1万3782.82ポイントで取引を終えた。ダウ平均が終値ベースで年初来高値を更新したほか、ナスダックは約1年2カ月ぶりの高値を記録している。
 底堅い米経済指標が支援材料。5月の小売売上高は前月比0.3%増と、市場予想(約0.2%減)に反して増加した(前月の0.4%増からは鈍化)。また、5月輸入物価指数は前月比0.6%減と市場予想(約0.5%減)を上回り、インフレ圧力が和らいでいることが示された。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。なかでも、製薬会社を中心にヘルスケアセクターの上げが目立つ。アボット・ラボラトリーズ(@ABT/U)が1.71%高、イーライリリー(@LLY/U)が1.39%高、ジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が1.34%高、ファイザー(@PFE/U)が0.99%高と買われた。
 コミュニケーションサービス・セクターも高い。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が3.10%高と急伸したほか、グーグルを傘下に置くアルファベット(@GOOGL/U)が1.15%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が1.00%高、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)が0.53%高と値を上げている。
 他の個別動向では、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.19%高の348.10ドルと、終値ベースの最高値を更新した(一時、349.84ドルまで上昇)。話題の人工知能(AI)関連製品への期待が株価を押し上げている。


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