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2023/05/24 09:39

ネットフリックス、「有料共有サービス」を米国で導入 無料記事

 ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)は23日、米国で「有料共有サービス」を導入すると発表した(米現地メディアによると、米国のほか、英国、フランス、ドイツ、オーストラリア、シンガポール、メキシコ、ブラジルなど100カ国余りに導入対象を拡大)。公式サイトに転載された会員向けメールの内容によると、同社は「あなたのネットフリックスアカウントは、あなたと家族のためのものです」と述べるなど、アカウント共有ポリシーに対する注意を喚起。家族以外の人については、◆新たなアカウントを作ること、◆自分のアカウントを家族以外の人にシェアするためにアカウント共有料金(月額7.99ドル)を追加で支払うこと――のどちらかを選択できると説明している。
 ネットフリックスの米国サービス価格は現在、◆広告付きスタンダードプラン(端末2台)が月額6.99ドル、◆ベーシックプラン(端末1台)が月額9.99ドル、◆スタンダードプラン(端末2台)が月額15.49ドル、◆プレミアムプラン(端末4台)が月額19.99ドルとなっている。
 ネットフリックスは22年4月、「アカウント共有」に対する取り締まりを世界的に強化する方針を示していた。知り合い世帯のアカウントを使って料金を支払わずに視聴している世帯が「1億件以上(うち北米市場で3000万件以上)」に上っている可能性があると推定。同社サービスを広めるのに役立つため、これまで意図的に外出先での共有を認めてきたが、競争激化で成長が鈍化するなかで方針を転換している。23年2月上旬には、「有料共有サービス」の導入先に4カ国(カナダ、ニュージーランド、ポルトガル、スぺイン)を追加すると発表していた。
 「有料共有サービス」を先に試行していた南米では、導入に際して契約キャンセルが当初みられるなど「短期的な成長に悪影響があった」ものの、パスワード借用者がその後に自分で登録し直しているという。会社側はその影響を「値上げ」に例え、「加入者は最初に躊躇してキャンセルした後、ゆっくりと戻ってくる」と想定した。


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