先週末4月28日のNY株式市場は、景気敏感株を中心に幅広く買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比272.00ドル（0.80％）高の3万4098.16ドルと続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が84.34ポイント（0.69％）高の1万2226.58ポイントと3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、34.13ポイント（0.83％）高の4169.48ポイントと続伸して引けている。　　
　主要企業の一部が好決算を発表したことが追い風。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)、家庭用品大手のコルゲート・パルモリブ(@CL/U)、菓子大手のモンデリーズ・インターナショナル(@MDLZ/U)、半導体大手のインテル(@INTC/U)などの1〜3月期利益が軒並み市場予想を上回ったことが支援材料となった（それぞれ1.29％高、2.40％高、3.93％高、4.02％高）。クラウド事業の減速でEC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.98％安、減収決算のソーシャルメディア大手スナップ(@SNAP/U)が17.05％安と急落したが、相場全体に与える影響は限定的だった。預金流出が懸念されている地銀大手ファースト・リパブリック・バンク(@FRC/U)が43.30％安と再び急落したものの、業界全体の問題とはみなされず、他の銀行株は市場をアウトパフォームしている。投資家心理を反映するVIX指数（恐怖指数）は15.78（↓1.25ポイント）に一段と低下した。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み高。景気動向に敏感なエネルギー、金融、素材、資本財などが中心に買われた。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が0.98％高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が2.90％高、銀行大手のJPモルガン・チェース(@JPM/U)が0.87％高、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が1.62％高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.09％高と値を上げている。
　ハイテク株も総じて上昇。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.80％高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.92％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.57％高と強含んだ。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。