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2022/09/29 08:48

米国株大引け概況(詳報): ダウとS&P500が7日ぶり反発、金利の急低下で 無料記事

 28日のNY株式市場は、金利の急低下をきっかけに押し目買いが入る展開。主要指標のダウ平均が前日比548.75ドル(1.88%)高の2万9683.74ドル、機関投資家がベンチマークとするS&P500指数が71.75ポイント(1.97%)高の3719.04ポイントとそろって7営業日ぶりに反発して取引を終えた。ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は続伸し、222.14ポイント(2.05%)高の1万1051.64ポイントで終了。小型株も大幅続伸し、ラッセル2000が52.73ポイント(3.17%)高の1715.24ポイントで引けている。
 ダウとS&P500が前日まで6日続落していただけに、リバウンド狙いの買いが幅広く入った形。寄り前に英イングランド銀行(中央銀行)が10月14日まで英長期国債を無制限で購入すると発表したことで、英国などの国債利回りが低下し、ポンドが対ドルで上昇した。これまで上昇基調を続けていたドル指数が反落し、米国でも金利が急低下したことが相場の追い風となっている。金融政策動向に敏感な2年債利回りが4.13%(↓0.15ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが3.73%(↓0.22ポイント)に下がった。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。エネルギー(↑4.40%)や素材(↑2.63%)など景気敏感セクターのほか、大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション(↑3.18%)、一般消費財(↑2.81%)など幅広いセクターが買われた。大型ハイテク株のうち、「新型機種の増産計画を断念した」と報じられたIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.27%安と逆行安だったが(一時は4.55%安)、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.15%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.70%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が5.37%高、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が9.29%高と値を上げている。このほか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.64%高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が5.02%高と買われた。
 他の個別材料では、バイオ製薬大手のバイオジェン(@BIIB/U)が39.85%高と急騰。認知症新薬の治験で好結果が示されたと発表したことが刺激材料となった。


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