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2023/03/10 08:51

米国株大引け概況(詳報):ダウ4カ月ぶり安値、金融株が急落 無料記事

 9日のNY株式市場は、金融株を中心に大きく売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって下落し、それぞれ前日比543.54ドル(1.66%)安の3万2254.86ドル、237.65ポイント(2.05%)安の1万1338.35ポイントで取引を終えた(ダウは3日続落して昨年11月以来、約4カ月ぶりの安値。ナスダックは反落)。
 この日は金融セクターが下げを主導。大規模な資金調達を発表した金融グループのSVBファイナンシャル(@SIVB/U)、傘下銀行の清算を決めたシルバーゲート・キャピタル(@SI/U)の急落(それぞれ60.41%安、42.16%安)が投資家心理を冷やし、同セクター全体に波及した格好だ。チャールズ・シュワブ(@SCHW/U)が12.77%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が6.20%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が6.18%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が5.41%安と売られている。
 S&P500指数を構成する全11業種が下落するなか、金融セクター以外では素材セクターの下げが目立つ。特殊化学品大手のアルベマール(@ALB/U)が6.51%安、鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が3.38%安、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が3.14%安、素材化学大手のダウ(@DOW/U)が2.06%安と値を下げた。
 一方、市場参加者の間では10日に発表される2月の米雇用統計が注目されている。結果次第では、今月中旬に開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%の利上げが決まる可能性があるためだ。
 他の個別動向では、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が5.27%高と急伸。投資家向け説明会で、主力の航空機エンジン事業について、「少なくとも2ケタ台前半の成長が2025年まで続く」との見通しを示したことなどが追い風だ。


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