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2023/08/03 09:00

ADPの7月雇用統計が32.4万人増で上振れ、6月分は下方修正 無料記事

 給与計算代行サービス大手のオートマチック・データ・プロセッシング(@ADP/U)は2日、7月の全米雇用レポートを発表し、民間の非農業部門雇用者数が前月比で32万4000人増えたことを明らかにした。市場予想(約19万人増)を大きく上回っている。一方、6月分については、49万7000人増→45万5000人増に下方修正した。
 サービス業の雇用が好調。7月分を業種別でみると、製品製造業で2万1000人、サービス業で30万3000人ずつ増えた。製造業が3万6000人減と苦戦したものの、レジャー/ホスピタリティ(バー、レストラン、ホテル等)が20万1000人増、天然資源/鉱業が4万8000人増、情報業が3万6000人増、貿易/運輸/公益が3万人増と好調だった。
 雇用は中小企業で増加傾向。企業規模別でみると、500人以上の大企業で6万7000人減少する半面、従業員数49人以下の小型企業で23万7000人増、50〜499人の中型企業で13万8000人増となっている。
 在職者の賃金上昇ペースは前年同月比6.2%増とやや減速したものの、なお高水準を維持した(6月は6.4%増)。転職者の同ペースも10.2%増にやや鈍化している(6月は11.2%増)。
 なお、今週末4日には米労働省労働統計局(BLS)が7月の雇用統計を発表する予定(民間のADP統計とは異なり、政府部門の雇用も含まれる)。現時点では、非農業部門就業者数(季節調整済み)が前月比で約20万人増えると予想されている(6月実績は20万9000人増)。失業率は前月比変わらずの約3.6%になる見込みだ。


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