先週末9日のNY株式市場では、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が前日比2.60％高の420.02ドルと続伸して取引を終えた。「アカウント共有」に対する取り締まりを世界的に強化するなか、主力市場の米国でユーザー数が増える兆しが出てきたことが好感されている。
　9日付ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)がストリーミング分析会社アンテナの調査データを引用して伝えたところによると、ネットフリックスが米国などで「有料共有サービス」を5月23日に導入した直後、25〜28日の4日間で、集計開始した2019年以来最も多くの新規加入者数を米国で記録したという。
　ブローカーの間では、ネットフリックスの目標株価を引き上げる動きがこのところ相次ぐ。例えばピボタル・リサーチは最新リポートで、「バイ」の投資判断を継続し、目標株価を425→535ドル（↑26％）に上方修正した。「世界的な景気後退の可能性があるなかでも、同社は堅実な加入者数と売上高/フリーキャッシュフロー成長を生み出す好位置につけている」と評価している。このほか、JPモルガンとウェルズ・ファーゴも7日、ともに「オーバーウエイト」の投資判断を維持し、目標株価をそれぞれ380→470ドル（↑24％）、400→500ドル（↑25％）に引き上げていた。


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