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2023/09/06 08:51

米国株大引け概況(詳報): 下落、原油高や金利上昇が逆風 無料記事

 連休明け5日のNY株式市場は、原油価格の高騰などが逆風となる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比195.74ドル(0.56%)安の3万4641.97ドルと反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が10.86ポイント(0.08%)安の1万4020.95ポイントと小幅に続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も売られ、18.94ポイント(0.42%)安の4496.83ポイントと反落。小型株を代表するラッセル2000指数は、40.38ポイント(2.10%)安の1880.45ポイントと急反落している。
 中国や欧州の8月PMIが期待外れだった上、原油先物の8日続伸で世界的な成長減速懸念がくすぶる状態。サウジアラビアとロシアがそれぞれ日量100万バレル、日量30万バレルの減産を年末まで延長するとの計画を発表したことが原油相場を下支えしている。原油高でインフレ懸念が意識されたほか、企業の大量起債も重なり、長短金利が上昇。2年債利回りが4.96%(↑0.08ポイント)、10年債利回りが4.26%(↑0.07ポイント)と上がったことが株式相場の重しとなった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が軒並み下落。なかでも素材、資本財など景気敏感セクターが売られた。産業ガス大手のリンデ(@LIN/U)が1.88%安、建築資材大手のバルカン・マテリアルズ(@VMC/U)が3.00%安、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.61%安、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)が2.40%安と値を下げている。また、金利上昇を受け、住宅建設銘柄も安い。パルト・グループ(@PHM/U)が5.74%安、DRホートン(@DHI/U)が4.91%安、レナー(@LEN/U)が4.91%安と急落した。
 一方、エネルギーのほか、相対的に堅調な大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーションは逆行高。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.31%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.49%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.27%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.69%高と値を上げた。


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