詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/10/03 08:20

米国株大引け概況(詳報):続落、主要3指数が年初来安値を更新 無料記事

 先週末30日のNY株式市場は、米利上げの長期化懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続落し、それぞれ前日比500.10ドル(1.71%)安の2万8725.51ドル、161.89ポイント(1.51%)安の1万575.62ポイントで取引を終えた。S&P500指数も続落し、主要3指数は年初来安値を更新している(3指数はいずれも3四半期連続で下落)。
 インフレの継続を示す経済指標が逆風。8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、コア指数が前月比(0.6%)、前年同月比(4.9%)ともに市場予想(それぞれ約0.5%、約4.7%)より高かった。また、前月から上昇率が加速している。インフレに鎮静化の兆しが見えないなか、米連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げが続くとの警戒感が広がった。
 スポーツ用品大手ナイキ(@NKE/U)の低調な決算も重荷。前日引け後に発表された2022年6〜8月期業績は、前年同期比で約22%の減益となるなか、希薄化後EPSが市場予想を下回っている。金額換算で在庫が44%増えたことにより、値引き販売を強いられたことも響く。ナイキの株価は前日比12.81%安に沈み、ダウ平均を押し下げた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち不動産を除く10業種が下落。なかでも、大型ハイテク株を中心に情報技術セクターの下げがきつい。アップル(@APPL/U)が3.00%安に沈んだのをはじめ、セールスフォース(@CRM/U)が2.02%安、マイクロソフト(@MSFT/U)が1.94%安と売られた。
 一般消費財セクターも安い。アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.57%安、マクドナルド(@MCD/U)が1.56%安、テスラ(@TSLA/U)が1.10%安と値を下げている。
 他の個別動向では、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が23.25%安と急落。22年6〜8月期決算で、売上高と希薄化後EPSが市場予想を下回ったことなどが嫌気されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース