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2023/09/28 08:54

米国株大引け概況(詳報): もみ合い、ナスダックは小反発 無料記事

 27日のNY株式市場は、前日終値を挟んで小幅なレンジでもみ合う展開。主要指標のダウ平均が前日比68.61ドル(0.20%)安の3万3550.27ドルと小幅に続落する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が29.24ポイント(0.22%)高の1万3092.85ポイントと小反発で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は、0.98 ポイント(0.02%)高の4274.51ポイントとほぼ横ばいで引けている。
 米国債利回りや原油価格の上昇は逆風。週間原油在庫が予想以上に減少したことで原油先物(↑3%超)が一時94ドル台をつけるなど、インフレ懸念がくすぶるなか、長期金利を代表する10年債利回りも4.61%(↑0.07ポイント)と上昇基調を維持した。金融当局者は様子見スタンス。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、景気減速が十分で無ければさらに利上げする必要性に言及する一方、政府閉鎖や自動車ストライキが長期化して景気を鈍化させれば引き締め策を縮小する可能性も示唆している。午後からはテック株の一角を中心にやや買い戻される流れとなった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が下落。主に公益や生活必需品、ヘルスケアなどディフェンシブセクターが売られた。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が8.23%安と急落したほか、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が1.71%安、医薬品・医療機器大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が1.20%安、ドラッグストア大手のCVSヘルス(@CVS/U)が2.17%安、産金大手のニューモント(@NEM/U)が5.38%安と値を下げている。
 一方、エネルギー(↑2.5%)や資本財などの景気敏感セクター、大型ハイテク株を含むコミュニケーションや情報技術などの5業種は上昇。原油高で石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が3.26%高、デボン・エナジー(@DVN/U)が4.03%高と買われたほか、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.54%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.33%高と値を上げた。


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