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2023/04/04 08:51

米国株大引け概況(詳報): ダウ4日続伸、ナスダックは小反落 無料記事

 週明け3日のNY株式市場は、インフレ高止まりや景気後退などの懸念がくすぶるなかでも総じて底堅い展開。主要指標のダウ平均が前営業日比327.00ドル(0.98%)高の3万3601.15ドルと4日続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が32.46ポイント(0.27%)安の1万2189.45ポイントと小反落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数は4日続伸し、15.20ポイント(0.37%)高の4124.51ポイントで引けている。
 石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国からなる「OPECプラス」の一部が5月から年末まで自主的に減産すると突然発表したことで原油先物が約6%急騰。ハイテク株で構成されるナスダックが軟調に推移する一方、原油高がダウ構成銘柄のシェブロン(@CVX/U)などエネルギー株の買いにつながった。
 景気後退懸念で金利は低下。3月ISM製造業景況感指数が5カ月連続で50未満で推移するなか、相対的に安全とされる米国債が買われ、2年債利回りが3.96%(↓0.07ポイント)、10年債利回りが3.41%(↓0.06ポイント)に下がっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。原油高を追い風にエネルギー(↑5%弱)が急伸したほか、ヘルスケア、素材などのセクターが買われた。前述した石油大手シェブロンが4.16%高、同業のエクソン・モービル(@XOM/U)が5.90%高、コノコフィリップス(@COP/U)が9.28%高と値を上げている。医療保険大手のユナイテッドヘルス(@UNH/U)や医薬品大手のイーライ・リリー(@LLY/U)もそれぞれ4.57%、2.13%ずつ上昇した。
 一方、一般消費財や公益など4業種は弱含み。第1四半期の納車台数下振れで電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.12%安と急落したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.85%安、モバイル向け半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が2.23%安と弱含んだ。


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