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2023/10/05 08:41

米国株大引け概況(詳報): 反発、長期金利の低下が支援材料 無料記事

 4日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比127.17ドル(0.39%)高の3万3129.55ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が176.54ポイント(1.35%)高の1万3236.01ポイントとそろって反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、34.30ポイント(0.81%)高の4263.75ポイントと反発して引けている。
 ここ数日売り込まれていた米債券市場の下落基調が一服したことが株式相場の支援材料。長期金利を代表する米10年債利回りは、夜間取引で一時4.88%近くまで上昇したものの、結局4.73%(↓0.07ポイント)まで下げている。弱い経済指標で金融引き締め長期化懸念がやや薄らいだ形。この日発表された9月のADP雇用統計では、民間部門雇用者数が前月比8万9000人増と市場予想(約15万人増)を大きく下回った。また、9月のISMサービス業景況感指数も53.6(市場予想:約53.5)と前月の54.5から低下している。需給緩和観測で原油先物が5%余り下落したこともインフレ懸念を後退させた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。大型ハイテク株を含む一般消費財、コミュニケーション、情報技術などが中心に買われた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.93%高と急伸したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.83%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.23%高、IT大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.78%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.73%高と値を上げている。アップルについては、キーバンクが格下げしたにも関わらず、プラス圏で引けた。
 一方、原油安でエネルギーセクターは安い。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が3.74%安、コノコフィリップス(@COP/U)が3.63%安、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が4.47%安と急落している。


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