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2023/10/11 08:51

米国株大引け概況(詳報): 3日続伸、長期金利の低下が追い風 無料記事

 10日のNY株式市場は、幅広いセクターで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比134.65ドル(0.40%)高の3万3739.30ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が78.60ポイント(0.58%)高の1万3562.84ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、22.58ポイント(0.52%)高の4358.24ポイントと3日続伸で引けている。
 このところ上昇基調だった長期金利の頭打ちが相場の支援材料。イスラム組織ハマスとイスラエルの紛争を受けた安全資産需要や追加利上げの可能性低下などもあり、長期金利を代表する10年債利回りが4.65%(↓0.15ポイント)に急低下した。金融当局者のハト派発言が引き続き追い風。この日はアトランタ連銀のボスティック総裁が「政策金利は十分に景気抑制的な水準にあり、これ以上引き上げる必要はない」との見解を示している。債券や株が買われる一方、原油やドルが売られる流れとなった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み上昇(エネルギーのみ小幅安)。ディフェンシブな公益、生活必需品のほか、一般消費財、素材など幅広く買われた。このところ売り込まれていた再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が4.58%高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が2.17%高、ペプシコ(@PEP/U)が1.88%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が2.67%高と買い戻されている。生活必需品セクターについては、ペプシコが堅調な決算を発表したことも支援材料となった。
 大型ハイテク株はまちまち。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.95%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.52%高と強含む半面、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.43%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.34%安と弱含んだ。


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