米サプライマネジメント協会(ISM)は6日、6月の米サービス業景況感指数（Services PMI、旧：非製造業景況感指数）を発表し、前月（50.3）を3.6ポイント上回る53.9に上昇したことを明らかにした。市場予想（約51.2）を上回っている。景況判断の分かれ目となる50を6カ月連続で上回った。
　主要な個別指標は総じて上昇。「サプライヤー納期」が47.6（↓0.1ポイント）とやや下がったが、「事業活動・生産」が59.2（↑7.7ポイント）、「新規受注」が55.5（↑2.6ポイント）、「雇用」が53.1（↑3.9ポイント）と軒並み上向いた。インフレ高進で注目されていた「（仕入れ）価格」は54.1（↓2.1ポイント）に低下。現地メディアによると、2020年3月以来、約3年ぶりの低水準となった。
　毎月第3営業日に発表される米サービス業景況感指数は、「非製造業における景気動向の先行指標」とされる重要指標。50が景気拡大・縮小の分岐点となっている。全国に点在するサービス会社の購買担当幹部が回答したアンケート調査を通じて作成された「事業活動・生産」「新規受注」「雇用」「サプライヤー納期（50以上で供給の遅延、50未満で供給が早いことを意味する）」の4つの個別指標（季節調整済み）に基づいて組成されている。


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