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2023/03/03 08:49

米国株大引け概況(詳報):上昇、利上げ巡る懸念がやや後退 無料記事

 2日のNY株式市場は、米利上げに対する過度な懸念が和らぐなかで買われる展開。主要指標のダウ平均とハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数はそろって上昇し、それぞれ前日比341.73ドル(1.05%)高の3万3003.57ドル、83.5ポイント(0.73%)高の1万1462.98ポイントで取引を終えた(ダウ平均は続伸、ナスダックは3日ぶりに反発)。
 アトランタ連銀のボスティック総裁によるハト派的な発言が支援材料。今月21〜22日に開催予定の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げについて、同総裁は「(市場では0.50%との観測も出ているが)現時点では0.25%が望ましい」と述べた。その上で、利上げの停止時期について「夏の半ば、夏の後半までにそうなる可能性がある」と答えている(一方、堅調な米経済指標を受け、米長期金利は一時4.09%と昨年11月以来の高水準に上がった)。
 クラウド顧客管理大手セールスフォース(@CRM/U)の株価急伸も追い風。前日引け後に発表された2023年第4四半期決算、24年通期ガイダンスがともに上振れたことが好感されている。同社の株価は11.50%高で引け、1銘柄でダウ平均を120ドル余り押し上げた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち9業種が上昇。なかでも、情報技術セクターの上げが目立つ。ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が3.13%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.71%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が
1.97%高、半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が0.86%高と買われた。また、公益事業や不動産、生活必需品セクターも上昇幅が大きい。
 他の個別動向では、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が11.11%高と急伸。23年第4四半期の既存店売上高と調整後EPS(非GAAP)が上振れたことが刺激材料だ。


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