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2023/03/02 08:39

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反発、ナスダックは続落 無料記事

 1日のNY株式市場は、長期金利の上昇継続をにらみながら上値の重い展開。主要指標のダウ平均が前日比5.14ドル(0.02%)高の3万2661.84ドルと小反発する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が76.06ポイント(0.66%)安の1万1379.48ポイントと続落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も続落し、18.76ポイント(0.47%)安の3951.39ポイントで引けている。
 先週発表されたインフレ指標の加速を受け、利上げ長期化に対する警戒感が続く状態。長期金利を代表する10年債利回りが一時「4%」に達したことが相場の重しとなった(10年債利回りは結局、0.07ポイント高の3.99%に上昇)。この日発表された2月のISM製造業景況感指数は47.7(前月比↑0.3ポイント)で市場予想(約48)を下回ったものの、同物価指数が51.3(同↑6.8ポイント)に上昇。欧州のインフレ加速に加え、米国でもインフレ継続懸念がくすぶるなか、米金融当局者からは「タカ派」発言が相次いだ。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が「(3月会合での利上げ幅が)0.25%か0.50%についてはオープンマインドでいる」と述べたほか、アトランタ連銀のボスティック総裁も「政策金利を5.00〜5.25%に上げ、2024年まで保つべき」との見解を示した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。公益セクターのほか、大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションなどが売られた。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.43%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.23%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.19%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.42%安と値を下げている。
 一方、景気敏感セクターであるエネルギー、素材、資本財の3業種は逆行高。中国景気指標の改善を受けて、石油大手のコノコフィリップス(@COP/U)が2.81%高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が4.96%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.81%高と値を上げた。


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