4日のNY株式市場は、利上げペース減速への期待感で買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比825.43ドル（2.80％）高、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が360.98ポイント（3.34％）高の1万1176.41ポイントとそろって大幅続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も上昇し、112.50ポイント（3.06％）高の3790.93ポイントで引けている。
　「米金融当局が積極的な利上げスタンスを緩和する必要に迫られる」との観測が再浮上していることが引き続き支援材料。この日は豪州中央銀行(RBA)が利上げ幅を0.25％（市場予想：0.50％利上げ継続）にとどめたことを受け、「欧州や米国でも利上げペースを減速させるタイミングが近い」との連想につながった。米2年債利回りと米10年債利回りはそれぞれ4.09％（↓0.02ポイント）、3.63％（↓0.01ポイント）と小幅に下がっている。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。景気動向に敏感なエネルギーや素材、資本財、金利動向に敏感な金融、大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術といった幅広いセクターが軒並み3％以上の上昇を記録した。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.38％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.50％高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.23％高、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が3.64％高、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が4.68％高と値を上げている。グロース銘柄にも買いが入り、モバイル決済大手のブロック(@SQ/U)が11.89％高、ECサイト構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が13.58％高と買われた。
　他の個別動向では、SNS大手のツイッター(@TWTR/U)が22.24％高と急騰。イーロン・マスク氏が当初合意通りの条件で買収を進める意向を示したことが好感された。


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