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2023/02/22 09:32

1月中古住宅販売件数は前月比0.7%減、12カ月連続のマイナス成長 無料記事

 全米不動産業者協会(NAR)は21日、1月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年率換算ベース)を発表し、前月比0.7%減の400万戸に縮小したことを明らかにした(前年同月比で36.9%減)。増加を見込んでいた市場予想(約2.0%増の約410万戸)に反して減少し、12カ月連続のマイナス成長を記録している。
 中古住宅の在庫量は、1月末時点で前月比2.1%増の98万戸に縮小した(前年比では15.3%増)。現在の販売ペースで約2.9カ月分に相当する(需給バランスのとれていた通常の在庫状態は4〜6カ月分)。
 中古住宅の販売価格(中央値)は35万6900ドル。前年同月比で1.3%上昇したが(131カ月連続の上昇)、昨年6月に過去最高値(41万3800ドル)をつけた後、7カ月連続で低下した格好となる。
 ただ、NARチーフエコノミストのLawrence Yun氏は統計結果の背景について、「住宅販売は底打ちした」と楽観的なコメント。「価格によって差があり、低価格エリアでは緩やかな成長がみられる一方、より高価なエリアは下落している」と分析した。また、「在庫は依然として少ないままだが、買い手側がより強い交渉力を持ち始めた。60日以上ずっと市場で売り出されている住宅は、定価より約1割安く購入できる」と解説している。
 中古住宅販売(米国住宅販売市場の約90%)のデータを集計するNARは、約130万人の会員を持つ米不動産業界で最大の団体。会員は住宅用・商業用不動産のブローカー、不動産販売員、不動産管理者、不動産鑑定士、不動産カウンセラーなど不動産業界の関係者で構成されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

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