今週のNY株式市場は、金融引き締めの長期化観測で上値の重い展開か。ナスダック総合指数やフィラデルフィア半導体指数（SOX）などに、依然として割高感が残ることも買いを手控えさせる要因だ。
　金融政策の動向に関しては、米連邦準備制度理事会（FRB）が引き続きタカ派スタンス。パウエルFRB議長が22日の議会証言で、「年内1 2回の利上げが必要」と明言したほか、米連邦公開市場員会（FOMC）参加者の大多数も「利上げ余地があると認識している」と述べた。
　米景気が思いのほか堅調なことも、金融引き締めの圧力が強まる要因。5月の住宅着工や建設許可件数、同月の中古住宅販売件数などは、いずれも市場予想を上回った。今週発表される5月の個人消費支出（PCE）デフレーターや耐久財受注、6月の消費者信頼感指数をにらみながら、目先は神経質な展開が続こう。


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