中国EC大手のアリババ・グループ(阿里巴巴集団、9988/HK、@BABA/U)は28日、会社を6つのビジネスグループに分割し、それぞれ独自の最高経営責任者(CEO)と取締役会によって経営する事業再編計画を発表した。設立を予定している各グループの概要は以下の通り。
◆クラウド・インテリジェンス・グループ（クラウド、AIサービスなど）：アリババ・グループ全体の会長兼CEOを務めるDaniel Zhang氏がCEOを兼務
◆タオバオ・Tモールビジネス・グループ（ECサイトの「淘宝網」、「天猫T−Mall」など）：Trudy Dai氏がCEOに就任
◆ローカルサービスグループ（食品宅配サービス「Ele.me」、地図アプリ「Amap」など）：Yongfu Yu氏がCEOに就任
◆グローバル・デジタル・ビジネス・グループ（海外ECサイトの「Lazada」、「AliExpress」など）：Fan Jiang氏がCEOに就任
◆ツァイニャオ・スマート・ロジスティクス（物流サービス「菜鳥」）：Lin Wan氏がCEOに就任
◆デジタル・メディア＆エンターテインメント・グループ（動画共有サイト「優酷(Youku)」、映画会社「Alibaba Pictures」など）：Luyuan Fan氏がCEOに就任
　会社側の説明によると、この組織再編は「全てのビジネスをより機敏にし、意思決定力を強化し、市場の変化に迅速に対応できるようにするため」。グループ本体が完全所有するタオバオ・Tモールビジネス・グループを除き、各グループは外部からの資金調達やIPOを独自に模索することができるという。
　28日のNY株式市場では、アリババADRが前日比14.26％高の98.40ドルで取引を終えた。


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