米電気自動車（EV）大手のテスラ(@TSLA/U)が中国で再び値下げに踏み切った。同社の中国法人によると、今回の値下げ対象は、スポーツタイプ多目的車（SUV）「モデルY」のデュアルモーターAWD（全輪駆動）モデル。14日付で「ロングレンジ」が31万3900→29万9900人民元（約600万円）、「パフォーマンス」が36万3900→34万9900人民元に引き下げられた。値下げ幅はいずれも1万4000人民元で、それぞれ4.5％、3.8％の引き下げとなった。香港紙・信報など複数メディアが伝えた。
　さらに「モデル3」デュアルモーターAWDについて、8000人民元の保険補助金プログラムを実施した。期間は8月14日〜9月30日までとしている。
　中国では8月に入り、値下げや割引キャンペーンの実施を発表する自動車メーカーが増えている。現地メディアの証券日報によると、今月8日時点で対象車種は20モデル以上に達し、値下げ・割引幅は5万〜30万人民元とさまざまだ。一時落ち着きを見せていた自動車の価格競争が再発する可能性があり、一段と過熱する恐れも指摘されている。2023年初の価格競争では、テスラが値下げの口火を切っていた。


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