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2023/10/13 08:56

米国株大引け概況(詳報): 5日ぶり反落、金利上昇を嫌気 無料記事

 12日のNY株式市場は、利上げへの警戒感を拭い切れないなかで売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比173.73ドル(0.51%)安の3万3631.14ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が85.46ポイント(0.63%)安の1万3574.22ポイントとそろって5営業日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、27.34ポイント(0.62%)安の4349.61ポイントと5営業日ぶりの反落で引けている。
 朝方発表の統計結果を受けた金利の上昇が逆風。債券売りが広がり、2年債利回りが5.07%(↑0.09ポイント)、10年債利回りが4.70%(↑0.14ポイント)と急上昇した。前日発表された9月の生産者物価指数(PPI)が上振れたことに続き、この日発表された消費者物価指数(CPI)も総じて市場予想を上回る結果(ただ、コア指数は前年比4.1%上昇と市場予想に一致し、前月の4.3%上昇から鈍化)。週間の新規失業保険申請件数も20万9000件と市場予想(約21万件)を下回り、引き続き労働市場の底堅さを示している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(情報技術、エネルギーのみ小幅上昇)。 ディフェンシブな公益や生活必需品、ヘルスケアのほか、素材、コミュニケーションなど幅広く売られた。飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が2.79%安、キューリグ・ドクターペッパー(@KDP/U)が4.75%安、食品・飲料大手のクラフト・ハインツ(@KHC/U)が5.02%安、医薬品・医療機器大手のアボットラボラトリーズ(@ABT/U)が2.65%安、遺伝子解析機器大手のイルミナ(@ILMN/U)が5.45%安と売り込まれている。また、住宅建設関連銘柄も売りが目立ち、DRホートン(@DHI/U)とレナー(@LEN/U)がそれぞれ5.82%、5.08%ずつ下落した。
 大型ハイテク株も弱含み。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.51%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.38%高と強含む半面、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.57%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.12%安と値を下げた。


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