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2023/07/31 08:49

米国株大引け概況(詳報): 反発、インフレの鈍化継続を好感 無料記事

 先週末28日のNY株式市場は、「ソフトランディング」期待が続くなかで大型ハイテク株を中心に押し目買いが優勢な展開。主要指標のダウ平均が前日比176.57ドル(0.50%)高の3万5459.29ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が266.55ポイント(1.90%)高の1万4316.66ポイントとそろって反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、44.82ポイント(0.99%)高の4582.23ポイントと反発して引けている。
 インフレ統計の減速が追い風。この日発表された6月個人消費支出が上振れたほか、コアPCEデフレーターが前月比で0.2%上昇(市場予想:約↑0.2%)、前年同月比で4.1%上昇にとどまった(市場予想:約↑4.2%)。5月(それぞれ↑0.3%、↑4.6%)から減速した形だ。
 また、一部企業の決算が堅調なことも支援材料。足元業績が上振れた半導体大手のインテル(@INTC/U)が6.60%高、日用品大手のプロクター・アンド・ギャンブル(@PG/U)が2.83%高と買われた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が軒並み上昇。なかでも大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション(↑2%超)、一般消費財(↑1%超)、情報技術(↑1%超)の3セクターで上げが目立った。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が4.42%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.42%高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.09%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.20%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.31%高と値を上げている。
 半導体関連も上昇。前述したインテルが急伸したほか、半導体装置大手のアプライド・マテリアルズ(@AMAT/U)とKLA(@KLAC/U)がそれぞれ3.96%、5.94%ずつ値を上げた。


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