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2019/11/08 08:39

大引け概況(詳報):反発、ダウとS&Pは最高値を更新 無料記事

 7日のNY株式市場は、米中貿易協議の進展期待で買われる展開。主要指標のダウ平均は反発し、前日比182.24ドル(0.66%)高の2万7674.80ドルと2日ぶりに過去最高値を更新した。S&P500指数も3日ぶりに過去最高値を塗り替え、8.40ポイント(0.27%)高の3085.18ポイントと続伸して引けた。ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数も買われ、23.89ポイント(0.28%)高の8434.52ポイントと反発して終了している。
 中国商務部が同日、「米中が相互の関税を段階的に撤回することで合意した」と発表したことが追い風。ブルムーバーグ通信によると、米政府関係者も「関税の段階的な撤回が第1段階の合意の一部になる」と認めた(米中首脳が合意文書に署名する場所、実施時期は未定)。
 ダウ平均構成銘柄では、中国販売比率の高い銘柄がそろって上昇。航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.47%上昇したのをはじめ、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が1.15%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.04%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が0.92%高と買われた。
 セクター別では、原油高を受けてエネルギーの上げが目立つ。米中貿易摩擦の緩和によって原油需要が増加するとの期待が広がるなか、WTI先物12月限の清算値は前日比1.4%高の1バレル57.17ドルと反発。これにより、石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U) とシェブロン(@CVX/U)が2.13%、1.66%ずつ買われたほか、石油・天然ガス開発のEOGリソーシズ(@EOG/U)が4.65%高、石油メジャーのコノコフィリップス(@COP/U)が3.31%高、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が1.46%高と値を上げている。
 他の個別動向では、アパレル大手のラルフローレン(@RL/U)が14.66%高と急騰。この日発表された7〜9月期業績で、既存店売上高や調整後の希薄化後EPSなどが上振れたことが追い風だ。


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