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2023/08/29 08:56

米国株大引け概況(詳報): 続伸、パウエルFRB議長講演の通過で 無料記事

 週明け28日のNY株式市場は、先週末からの反発基調が続く流れ。主要指標のダウ平均が前営業日比213.08ドル(0.62%)高の3万4559.98ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が同114.48ポイント(0.84%)高の1万3705.13ポイントとそろって続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、27.60ポイント(0.63%)高の4433.31ポイントと続伸して引けている。
 特段の新規材料は無いものの、先週末にパウエルFRB議長の「ジャクソンホール講演」を特にサプライズ無く通過したことで、買い安心感が広がっているようだ。米国債が買われ、2年債利回りが5.05%(↓0.03ポイント)、10年債利回りが4.20%(↓0.04ポイント)と下がったことも相場の追い風となった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み上昇。大型ハイテク株を含むコミュニケーション、情報技術のほか、景気敏感の資本財、素材など幅広いセクターが強含んでいる。SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.67%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.84%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.77%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.89%高と買われたほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.63%高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が1.64%高と値を上げた。
 他の個別材料では、工業用素材・事務用品大手スリーエム(@MMM/U)が5.22%高と急伸。同社製軍需用耳栓に絡む大型訴訟に絡み「55億ドル超の和解金を支払うことで暫定合意した」と報じられたことがプラス材料視されている(事前の想定よりも低い金額とみられている)。


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