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2023/03/13 10:46

米当局がSVB問題に介入、預金全額を保護へ 無料記事

 米財務省、連邦準備制度理事会(FRB)、連邦預金保険公社(FDIC)は連名で12日、シリコンバレーバンク(SVB)に絡む預金者と金融機関の双方を保護・支援する計画を発表した。銀行が破綻した場合、預金者1人当たり原則25万ドルまでの預金が当局によって保護されるが、FDICは預金保険対象外のものも保護対象に含めている。シリコンバレーバンクの顧客は13日以降に「預金全額」にアクセス可能になるという。金融システムの不安定化が連鎖することを防ぐ狙いだ。
 また、同日に破綻したNY地銀大手シグニチャー・バンク(@SBNY/U)についても同様の措置を導入。同行の顧客が「預金全額」にアクセスできるようにした。
 財務省はSVBとシグニチャー・バンクの両方を「システミック・リスク」に指定。全ての預金者を保護する方向に舵を切った。また、連邦準備制度理事会は、SVB破綻による金融システムの不安定化の影響を受けた金融機関を支援するため、銀行向けの新たな資金調達プログラム(BTFB)を設定することを発表。最大1年間の融資を提供することを決めた。
 なお、同声明では、この計画に絡む救済で「納税者の負担する費用は発生しない」と説明。「株主や一部の無担保債権者は保護されず、全ての投資を失う」と補足している。
 イエレン財務長官は12日朝、SVBの救済はないと強調。CBSのインタビューで「私たちは二度とそれ(救済)をするつもりはない。しかし、預金者を心配しており、彼らのニーズを満たすことに集中している」とコメントした。


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