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2023/01/12 08:49

米国株大引け概況(詳報):続伸、インフレの減速を期待 無料記事

 11日のNY株式市場は、米インフレの減速を見込んで買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続伸し、それぞれ前日比268.91ドル(0.80%)高の3万3973.01ドル、189.04ポイント(1.76%)高の1万931.67ポイントで取引を終えた(ナスダックは4日続伸)。
 市場関係者が注視しているのは、12日に発表される昨年12月の米消費者物価指数(CPI)。食品とエネルギーを除いたコア指数の上昇率は前年同月比で約5.7%と予想されているが、結果はコンセンサスを下回るとの見方が強まっている。インフレの鈍化により、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを減速させるとの期待で幅広く買われた。
 セクター別では、S&P500指数を構成する11業種すべてが上昇。中でも、一般消費財セクターの上げが目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.81%高と急伸したのをはじめ、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が3.68%高、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)が2.61%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が1.67%高と値を上げた。
 情報技術セクターも高い。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.02%高、業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が2.43%高、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が2.11%高、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が0.82%高と買われている。
 他の個別動向では、旅行予約サイト大手のエクスペディア・グループ(@EXPE/U)が4.86%高。オッペンハイマーが最新リポートで、投資判断を「パフォーム」→「アウトパフォーム」に引き上げたことが刺激材料だ。コスト削減を通じてマージンが改善されていることや、顧客サービスが効率的になったことなどを評価している。


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