24日のNY株式市場は、好決算銘柄を中心に幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比204.97ドル（0.62％）高の3万3141.38ドルと5営業日ぶりに反発し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が121.55ポイント（0.93％）高の1万3139.88ポイントと続伸して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、30.64ポイント（0.73％）高の4247.68ポイントと反発。200日移動平均線（4237ポイント）を回復している。
　先週に株価の下落基調が続いたことを受け、この日は押し目買いが入る状態。中東情勢の悪化や金利の高止まりなどが警戒される一方、決算シーズンが本格化するなか、好決算銘柄への注目が集まった。好決算を発表した通信キャリア大手のベライゾン・コミュニケーション(@VZ/U)が9.27％高、飲料大手のコカ・コーラ(@KO/U)が2.88％高、化学大手のダウ(@DOW/U)が2.07％高、航空・防衛大手のRTXコーポレーション(旧レイセオン、@RTX/U)が7.18％高、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が6.50％高、工業用素材・事務用品大手のスリーエム(@MMM/U)が5.28％高と買われている。
　長期金利の低下も追い風。長期金利を代表する10年債利回りは4.82％（↓0.03ポイント）と連日で低下した。投資家心理を反映するVIX指数（恐怖指数）は18.97（↓1.40）と節目の「20」を下回っている。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が軒並み上昇（エネルギーのみ下落）。なかでも大型ハイテク株を含むコミュニケーションや一般消費財のほか、公益、素材などの上げが目立った。前述した好決算銘柄以外では、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.61％高、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.58％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.09％高、再生可能エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が6.99％高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.72％高と値を上げている。


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