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2023/06/14 08:46

米国株大引け概況(詳報): 続伸、CPIの減速継続で利上げ見送り観測 無料記事

 13日のNY株式市場は、インフレ指標の減速で利上げ見送りの観測が高まるなか、幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比145.79ドル(0.43%)高の3万4212.12ドルと6日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が111.40ポイント(0.83%)高の1万3573.32ポイントと4日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、30.08ポイント(0.69%)高の4369.01ポイントと4日続伸して引けている(ナスダックとS&P500はともに22年4月以来の高値を更新)。小型株を代表するラッセル2000指数は、23.12ポイント(1.23%)高の1896.33ポイントと続伸した。
 朝方発表された5月の消費者物価指数は、前月比で0.1%上昇(市場予想:↑約0.1%)、前年同月比で4.0%上昇(市場予想:↑約4.1%)するという結果で、ともに4月(それぞれ↑0.4%、↑4.9%)から大きく鈍化した。コア指数も前年同月比でやや鈍化するなど、インフレ減速傾向が確認されたため、市場では「翌14日の連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利が据え置かれる」との見方が強まっている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち10業種が上昇(公益のみ下落)。なかでも素材、資本財などの景気敏感セクター、大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術などのセクターで上げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.55%高と13日続伸したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が3.90%高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が5.29%高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が3.17%高と値を上げている。
 ただ、一部ハイテク株には利益確定売りが入った。ブローカーの格下げでIT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.26%安と弱含んだほか、好決算で買われていた業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が0.21%高と上げ幅を縮めている(場中では一時6.49%高)。


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