今週のNY株式市場は、「トランプ・トレード」が一巡する中で徐々に上値が重くなる展開か。
　トランプ勝利後の市場は大幅減税の期待などで買われたが（主要3指数は軒並み最高値を更新）、今後はインフレ動向が意識され始める可能性が高い。減税に加えて、大幅な関税引き上げがインフレを再燃させるとみられるためだ。
　また想定以上に強い米景気も、利下げを阻害する要因として現在のマーケットにはネガティブな効果をもたらす。11月のミシガン消費者マインド指数が7カ月ぶりの高水準を記録する中（市場予想も上回る）、トランプ効果と相まって今後の利下げ観測を後退させている模様。実際、ミネアポリス連銀総裁は「強い経済は利下げ幅の縮小を意味するだろう」とコメントしている。


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