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2024/01/05 09:21

1Q悪化の見通しでモービルアイ25%安、他の車載チップ企業も連れ安 無料記事

 4日のNY株式市場では、高度運転支援システム(ADAS)などを手掛けるモービルアイ・グローバル(@MBLY/U)が前日比24.55%安の29.97ドルと急落して取引を終えた。業績悪化の見通しを示したことによるもので、車載半導体メーカーのオン・セミコンダクター(@ON/U)やNXPセミコンダクターズ(@NXPI/U)もそれぞれ3.92%、3.85%ずつ連れ安している。
 モービルアイはこの日、2023年通期ガイダンスを更新するとともに、24年の注文動向を探るなかで「顧客の過剰在庫を認識した」と発表した。同在庫(主力SoC「EyeQ」の600万〜700万ユニットに相当)の多くは、サプライチェーン問題が発生した21〜22年に顧客の自動車メーカーが部品不足を回避するために買い溜めしたもの。見通しのなかで「サプライチェーンの懸念が和らいだため、当社の顧客はこの過剰在庫の大部分を今年第1四半期(1〜3月)に使うだろう」と記述している。その結果、「第1四半期の売上高が前年同期を大きく下回り、24年の残り期間には売上高が正常化する」と予想した。
 会社側は24年通期の売上高を「18億3000万〜19億6000万ドル」と想定(23年通期は20億7600万〜20億8000万ドルになる見通し)。システム「SuperVision」の出荷が17万5000〜19万5000ユニット(同:約10万ユニット)に増える一方、チップ「EyeQ」の出荷が3100万〜3300万ユニット(23年実績:約3700万ユニット)に減ると見込んだ。現時点では、第1四半期に「5割減収」を強いられる半面、第2〜4四半期に「ほぼ横ばい〜1ケタ台半ばの増収」を計上すると予想している。


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