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2023/11/21 09:38

マイクロソフト2%高で最高値、オープンAIのアルトマン氏らを採用 無料記事

 20日のNY株式市場では、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が前営業日比2.05%高の377.44ドルと反発して取引を終えた(上場来高値を切り上げ)。提携先オープンAI(未上場)で先週末に最高経営責任者(CEO)を解任されたサム・アルトマン氏などを採用すると発表したことが好感されている。
 マイクロソフトのサティア・ナデラCEOはこの日、自身のX(旧ツイッター)でオープンAIとの提携継続を表明した上で、「サム・アルトマン氏とグレッグ・ブロックマン氏(オープンAIの社長)が同僚とともにマイクロソフトに加わり、新たなアドバンストAI研究チームを率いることになったというニュースをシェアできることを非常に嬉しく思う」と発表した。「彼らの成功に必要なリソースを提供するために迅速に行動することを楽しみにしている」と述べている。
 同発表は、オープンAIトップだったアルトマン氏の解任劇と同氏の復帰支援の動きを経た後に明らかにされたもの。オープンAIは先週末17日、同社の全活動を統括する非営利法人、オープンAIインクの取締役会によってアルトマン氏をCEOから解任し、最高技術責任者(CTO)のミラ・ムラティ氏を暫定CEOに指名すると発表していた。マイクロソフトなどオープンAIの投資家らはアルトマン氏のCEO復帰を求めていたものの、実現できず、オープンAI側は19日夜遅く、新CEOとして元Twitchトップのエメット・シア氏を迎え入れると発表している。
 ナデラCEOは上記ツイートで、「エメット・シア氏と新たなオープンAI経営陣を知り、共に働けるのを楽しみにしている」とコメントした。ただ、今後の展開はまだ流動的なもよう。20日のCNBCの取材に対してナデラ氏は「現時点で(オープンAIの)ガバナンスに関して何かを変える必要があることは明らか」と述べ、「その点について(オープンAIの)取締役会とよく対話する」方針を示している。また、オープンAIを巡っては、従業員数百人が取締役会の辞任とアルトマン氏らの復帰を要求する書簡に署名した上で「さもなければ退職してマイクロソフトに入るアルトマン氏らに合流する」と脅していると報じられている。


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