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2024/04/15 10:37

ミシガン大学消費者態度指数:4月速報値は77.9に下落、インフレ期待が上昇 無料記事

 ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンターは12日、4月の消費者態度指数(速報値)を発表し、前月(79.4)を1.5ポイント下回る77.9に下落したことを明らかにした。市場予想(約79)を下回っている。
 指数の内訳は、「現在の景況感」が79.3(前月:82.5)、「今後の見通し」が77.0(前月:77.4)とそろって低下した(市場予想はそれぞれ約81.9%、約78.0%)。
 インフレ期待は、1年先の期待インフレ率が2.9→3.1%、5年先の期待インフレ率が2.8→3.0%とそろって上昇した(市場予想はそれぞれ約2.9%、約2.8%)。
 ディレクターのジョアン・スー氏はこの結果について、「消費者は米経済の有意義な発展がほとんどないと認識し、センチメントが4カ月連続で横ばいとなった」とコメント。1月以降のセンチメントが2.5ポイント内の非常に狭いレンジで安定している点を指摘した。ただ、4月のインフレ期待がやや上昇して点については「インフレ減速の動きが停滞している恐れがある」という一部消費者の不満を反映しているという。
 この統計は、非営利民間調査団体の全米産業審議会(コンファレンスボード)が発表する「消費者信頼感指数(CCI)」と同様に、現在と将来に対する消費者のマインドや消費動向を測る指標。原則的に速報値が毎月第2金曜日、確報値が毎月最終金曜日に発表される。1966年のデータを100として数値化している。アンケート調査の対象は、速報値で300世帯、確報値で500世帯とコンファレンスボードのCCI(調査対象:約5000世帯)より少ない。調査対象が少ないことで数値のブレが大きいものの、速報値はコンファレンスボードの消費者信頼感指数より早く発表される利点がある。


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