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2024/07/25 09:58

テスラ12%安、ロボタクシー発表会は10月に延期へ 無料記事

 24日のNY株式市場では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が前日比12.33%安の215.99ドルと急落して取引を終えた。期待外れの最新決算を発表したほか、期待されていた自動運転タクシー「ロボタクシー」の発表イベントが延期されると正式発表されたことが嫌気されたようだ。
 前日引け後に発表した第2四半期(4〜6月)決算は、売上高が前年同期比2.29%増の255億ドルに伸びる一方、純利益が同45.32%減の14億7800万ドルに縮小するという結果で、特殊要因を考慮した調整後の希薄化後EPS(非GAAP、0.52ドル)が市場予想(約0.60ドル)を下回った。競争激化で、主力の自動車部門は売上高が7%減の198億7800万ドルに縮小。納車台数が44万3956台と5%減った上、平均販売価格が下がったことが響いている。
 決算発表前に話題になった「ロボタクシー」については、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は電話会議の冒頭で「ロボタクシーの製品発表を数カ月延期し、10月10日に変更した」と明らかにした(従来は8月8日に予定)。「展示するメイン製品を改良する重要な変更を加えたかったため」と説明している。アナリストからロボタクシーの初運行がいつになるかとの質問に対しては「私の過去の予測は過度に楽観的だった」と述べる一方、「おそらく今年末までに無監視で運転できるようになるはず。来年に実現できないとしたらショックだ」と答えた(とはいえ、マスク氏はこれまでスケジュールの約束を破ってきた過去がある)。
 また、メキシコ工場(ギガ・メキシコ)の整備計画については休止したと公表。マスクCEOは「(大統領候補の)トランプ氏はメキシコで生産された自動車に重い関税を課すと発言している。そうなるなら、メキシコに多額の投資をするのは意味がない。政治的にどうなるかを見守る必要がある」と指摘し、大統領選挙後の状況を見極める方針を示した。既存工場の生産能力をかなり増強しており、「ロボタクシー」などもテキサス工場で作るという。


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