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2024/04/19 09:38

ネットフリックスの1Q上振れ、25年から契約数の発表を中止へ 無料記事

 ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/UA)は第1四半期(1〜3月)決算を発表し、売上高が前年同期比14.81%増の93億7044万ドルに伸びるなか、純利益が同78.69%増の23億3220万ドルに膨らんだことを明らかにした。売上高、希薄化後EPS(5.28ドル)ともに市場予想(それぞれ約92億6500万ドル、約4.52ドル)を上回っている。
 24年3月末時点のストリーミング総契約数は16.0%増の2億6960万件に伸びた。第1四半期の純増数は933万件に上っている(市場予想:約484万件)。有料会員1件当たりの平均売上高(ARM)が1%増えた上、会員数の予想を上回る増加が2ケタ増収につながった形だ。
 地域別の売上高は、米国・カナダが17.04%増の42億2400万ドル、欧州・中東・アフリカが17.47%増の29億5800万ドル、中南米が8.87%増の11億6500万ドル、アジア太平洋が9.52%増の10億2300万ドルとなっている。
 会社側は24年第2四半期(4〜6月)の業績に関し、売上高を15.9%増の94億9100万ドル、希薄化後EPSを4.68ドルと予想した(希薄化後EPSの市場予想は約4.54ドル)。第2四半期のストリーミング契約純増数は季節性で前期比減少すると見込んだ。24年通期の増収率については「13〜15%」を想定している。
 このほか、今後はストリーミング総契約数の四半期ガイダンスの設定を中止し、25年第1四半期から四半期ごとのストリーミング総契約数とARMの発表も取り止める方針を示した。創業期は売上高や利益がほとんどなく、会員数の増加が将来性を示す重要指標だったものの、すでに大きな利益やキャッシュフローを記録していること、新たに広告収入などの収入源を構築しつつあることなどを中止理由に挙げている。今後の重要指標としては「売上高」「営業利益率」「エンゲージメント(視聴時間)」を列挙。年間の売上高ガイダンスを追加で提供するほか、エンゲージメントに関するより多くの情報を提供していく考えを示している。


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