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2024/01/29 08:54

米国株大引け概況(詳報): ダウ小幅続伸、S&P500とナスダックは反落 無料記事

 先週末26日のNY株式市場は、良好な経済指標が追い風だが、ハイテク株を中心に利食い売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前営業日比60.30ドル(0.16%)高の3万8109.43ドルと小幅に続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が55.14ポイント(0.36%)安の1万5455.36ポイントと7営業日ぶりに反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、3.19ポイント(0.07%)安の4890.97ポイントと7営業日ぶりに反落して終了。連日の過去最高値更新がストップしている。
 この日発表された2023年12月の米個人消費支出(PCE)で物価指数がほぼ市場予想通りだったほか、コア指数が前年同月比2.9%上昇と市場予想(↑約3.0%)を下回った。インフレ減速を示唆する一方、個人支出が上振れ、堅調な消費を裏付けている。
 ただ、決算発表で一部半導体銘柄が売られたことは重し。弱いガイダンスを受け、半導体大手のインテル(@INTC/U)が11.91%安、半導体検査装置大手のKLA(@KLAC/U)が6.59%安と急落し、他の半導体株安に波及している(SOX指数は2.91%安)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇(上昇幅は全て1%未満)。エネルギーや一般消費財、ヘルスケアや生活必需品などのセクターが強含んだ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が0.85%高、スポーツ用品大手のナイキ(@NKE/U)が1.97%高、製薬大手のイーライ・リリー(@LLY/U)が1.85%高、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が1.03%高と値を上げている。また、決算発表銘柄では、クレジットカード大手のアメリカン・エキスプレス(@AXP/U)が7.10%高と急伸。予想以上の通期利益ガイダンスが好感され、同業のキャピタル・ワン・ファイナンシャル(@COF/U)なども連れ高した。
 一方、情報技術や資本財など4業種は下落。前述したように半導体銘柄が総じて安かったほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.90%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.23%安と弱含んだ。


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