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2024/05/23 09:29

エヌビディアの1Qは上振れ、株式分割や増配も発表 無料記事

 GPU大手のエヌビディア(@NVDA/UA)は第1四半期(2〜4月)決算を発表し、売上高が前年同期比262.12%増の260億4400万ドル、純利益が同628.38%増の148億8100万ドルに膨らんだことを明らかにした。特殊要因を除いた調整後の希薄化後EPS(非GAAP)は5.61倍の6.12ドル。売上高、同EPSともに市場予想(それぞれ約246億9200万ドル、約5.65ドル)を上回った。
 事業別の売上高は、主力のデータセンター向けが427%増の225億6300万ドルと急成長したほか(前期比で23%増)、ゲーム向けが18%増の26億4700万ドル、プロ用ビジュアライゼーションが45%増の4億2700万ドル、車載向けが11%増の3億2900万ドルに拡大している。データセンター向けのうち、コンピューティングが5.78倍の193億9200万ドル、ネットワーキングが3.42倍の31億7100万ドルに膨らんだ。
 マージンの上昇が継続。全体の粗利益率が64.6→78.4%(↑13.8ポイント)、調整後・粗利益率(非GAAP)が66.8→78.9%(↑12.1ポイント)に上昇した。前四半期比でもそれぞれ2.4ポイント、2.2ポイントずつ改善している。
 会社側は第2四半期(5〜7月)の業績について、売上高を280億ドル±2%、粗利益率と調整後・粗利益率を74.8〜75.5%±0.5ポイントと予想した(売上高の市場予想は約268億ドル)。通期の粗利益率については「70%台半ば」になると見込んだ。
 また、1→10株の株式分割も公表。6月6日引け後時点の登録株主に対して翌7日引け後に実施し、翌週月曜の10日から株式分割後ベースでの取引が始まるとの見通しを示した。このほか、増配も発表し、四半期配当を1株当たり0.04→0.10ドル(↑150%)に引き上げることを明らかにしている(株式分割後ベースでは1株当たり0.01ドルに相当)。
 エヌビディア株は22日、前日比0.46%安の949.50ドルで取引を終えた。引け後のアフターマーケットでは日本時間9時26分現在、終値比約6%高で推移している。


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