19日のNY株式市場は、幅広いセクターで買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比251.90ドル（0.68％）高の3万7557.92ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が98.03ポイント（0.66％）高の1万5003.22ポイントとそろって9日続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、27.81ポイント（0.59％）高の4768.37ポイントと続伸。2022年1月につけた過去最高値（終値ベース：4796.56ポイント）の水準までわずか約0.6％となった。小型株を代表するラッセル2000指数も、38.54ポイント（1.94％）高の2020.95ポイントと買われている。
　ダウ平均が連日で過去最高値を更新するなど、騰勢が続く格好。日銀がマイナス金利を解除しなかったこと、この日発表された11月住宅着工件数が予想外に上振れたことなどが追加の支援材料となった。アトランタ連銀が推計している「GDP Now」によると、第4四半期の米GDP成長率（前期比）は「2.7％（従来予想：2.6％）」に上る見込み。市場では早期の利下げ観測が根強いが、アトランタ連銀のボスティック総裁は「来年に利下げを急ぐ必要はない」とコメントしている。
　セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。エネルギーや素材、資本財など景気敏感セクターのほか、大型ハイテク株を含むコミュニケーション、一般消費財などが強含んだ。原油続伸で石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)が1.32％高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が2.54％高、鉱山開発大手のフリーポート・マクモラン(@FCX/U)が2.01％高と買われている。ハイテク株では、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.67％高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.04％高と値を上げた。


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