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2024/02/08 09:29

4Qで6割減収もエンフェーズ17%高、CEOは「1Qで底打ち」と予想 無料記事

 7日のNY株式市場では、太陽光発電向けマイクロインバーターを手掛けるエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が前日比16.91%高の117.51ドルと急伸して取引を終えた。前日引け後に発表された第4四半期(10〜12月)決算が58%減収・86%減益と低迷する内容だった上、2024年第1四半期(1〜3月)の売上高ガイダンスが下振れたものの、経営トップのコメントが株価の刺激材料となった。
 バドリ・コサンダラマン最高経営責任者(CEO)は決算発表後の電話会議で「(市況は)第1四半期で底を打つ可能性がある」と発言。「欧州市場がすでに回復の兆しを示しているほか、米カリフォルニア州以外の州がすぐに回復に向かうと見込んでいる。カリフォルニア州は例外で、長期では『NEM3.0(太陽光発電の電気料金の算定手法)』に強気だが、短期的にいくつかの問題を抱えている」と説明した。カリフォルニア州以外の州では、同社製品に対する需要が第4四半期に横ばいとなっていた点を指摘。今年後半に金利が低下するにつれ、需要が回復すると期待している。
 同コメントを受け、一部のブローカーは格上げに動いた。オッペンハイマーは最新リポートで、エンフェーズに対する投資判断を「パフォーム」→「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を133ドルに設定。株価のボラティリティが継続する見込みだが、下落シナリオが株価に完全に織り込まれたため、格上げが正当化されるとの見解を示している。
 同業他社も連れ高。エンフェーズ株の急伸を受け、太陽光発電システムプロバイダーのソーラーエッジ・テクノロジーズ(@SEDG/U)も7日に前日比13.06%高と買われている。


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