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2024/01/26 09:50

成長減速見通しでテスラ12%安、複数ブローカーが目標株価を下方修正 無料記事

 25日のNY株式市場では、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が前日比12.13%安の182.63ドルと急落して取引を終えた。足元業績の下振れと成長ペースの減速を予想するなか、2023年5月以来の安値水準をつけている。
 前日引け後に発表された第4四半期(10〜12月)決算は、売上高が前年同期比3.49%増の251億6700万ドルに伸びるなか、純利益が同115.02%増の79億2800万ドルに膨らむという結果だが、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、40.33%減の0.71ドル)はともに市場予想(それぞれ約258億7400万ドル、約0.73ドル)を下回った。納車台数が20%増の48万4507台に伸びたものの、値下げでマージンが悪化。営業利益率が16.0→8.2%(↓7.8ポイント)に下がっている。
 さらに問題視されたのはガイダンス。会社側は24年の具体的な納車目標を明示せず、「伸び率が23年実績(38%増)よりも著しく低くなる可能性がある」と警告した(以前は長期成長目標を年率平均50%に設定)。ギガファクトリー・テキサス工場で次世代車両の投入に取り組んでいるため。現状について「2つの大きな成長の波(モデル3/Yの成長、次世代モデルの成長)の狭間にいる状態」と表現している。
 ブローカーの間では、目標株価の引き下げが相次ぐ状態。例えば英バークレイズは最新リポートで、「イコールウエイト」の投資判断を維持した上で、目標株価を250→225ドル(↓10%)に下方修正した。「(決算は)恐れていたほど悪くないが、先行きの不透明感が下振れリスクを強めている」とコメントしている。このほか、カナコード・ジェニュイティも、投資判断を「バイ」に据え置きつつも、目標株価を267→234ドル(↓12%)に引き下げた。


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