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2024/01/31 09:50

4Q売上高の失望などでUPSが8%安、1.2万人のリストラ計画を公表 無料記事

 30日のNY株式市場では、物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(以下UPS
、@UPS/U)が前日比8.20%安の145.06ドルと急落して取引を終えた。足元業績の低迷が嫌気されている。
 この日発表された第4四半期(2023年10〜12月)決算は、売上高が前年同期比7.82%減の249億1700万ドルに縮むなか、純利益が同53.51%減の16億500万ドルに半減するという結果で、売上高が市場予想(約254億900万ドル)を下回った。1日当たりの平均出荷量が米国(7.4%減)、海外(8.3%減)ともに落ち込んだことが響いている。
 ガイダンスも弱め。会社側は24年通期の業績について、売上高を「920億〜945億ドル」、調整後・営業利益率(非GAAP)を「10.0〜10.6%」と予想した。同予想売上高は市場予想(約956億6000万ドル)を下回っている。
 キャロル・トメ最高経営責任者(CEO)は「23年はユニークで困難な年だった」とコメント。紅海エリアやスエズ運河(エジプト)、パナマ運河(中米)などでの貨物輸送の混乱が相まって、欧州を中心に海外市場での弱さが目立つと言及している。
 こうした環境下、経営リソースを調整する取り組みの一つとして1万2000人の人員削減計画も発表。これにより、約10億ドルのコストを削減できると説明した。


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