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2024/01/22 08:54

米国株大引け概況(詳報): 半導体株高で続伸、S&P500は2年ぶり最高値 無料記事

 先週末19日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買いが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比395.19ドル(1.05%)高の3万7863.80ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が255.32ポイント(1.70%)高の1万5310.97ポイントとそろって続伸で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、58.87ポイント(1.23%)高の4839.81ポイントと続伸。2022年初以来、約2年ぶりの最高値を記録している。
 半導体セクターを中心に業績回復の兆しがあることが引き続き支援材料。半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(@TSM/U)が前日発表した強気のガイダンスに加え、IT大手メタ・プラットフォームズ(@META/U)のAI向け半導体の巨額調達計画、サーバー・ストレージ大手スーパー・マイクロ・コンピューター(@SMCI/U)のガイダンス引き上げなどがプラス材料視されている。米経済指標も強い。この日発表された1月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は78.8(前月比↑9.1ポイント)に上昇し、市場予想(約70.1)を大きく上回った。また、同統計ではインフレ予想も低下傾向を続けている。早期の利下げ観測が一段と後退しているものの、長期金利を代表する10年債利回りは4.12%(↓0.02ポイント)とやや下がった(一時4.19%まで上昇)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇(公益、生活必需品のみ下落)。なかでも大型ハイテク株を含む情報技術(↑2%超)、コミュニケーション、一般消費財の3セクターや金融などが買われた。最も上げが目立ったのは半導体関連銘柄。エヌビディア(@NVDA/U)が4.17%高、インテル(@INTC/U)が3.02%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が7.11%高、ブロードコム(@AVGO/U)が5.88%高、クアルコム(@QCOM/U)が4.59%高と連日で急伸している(SOX指数は4.02%高)。大型ハイテク株も買われ、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.06%高、メタ・プラットフォームズが1.95%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.55%高と値を上げた。


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